伯母が逝く

弟が逝き8日後に86歳の伯母の葬儀が今日、伯父が昨年の10月、
一周忌が済まない内に伯父に呼び寄せられたかのように、伯母は逝ってしまった。嫁いで65年夫の出征、息子の死、一口では語れない長い長い波乱の86年で有ったろう、でも祭壇の遺影はそんな諸々の思いを超越した、実に穏やかな笑顔を会葬者に投げ掛けていた。伯母の冥福を祈りつつ斎場を後に、外は台風一過の秋晴れ

(台風は　幾年瀬生きた　縮図かな)
　(亡き伯母の　慈愛の心　回想す)